まいにちソーセージ!

2016年生まれの男女ツインズとの毎日から生まれたものをお届けします。

続・風疹抗体検査について

前回、妊娠中に風疹抗体検査で陽性の方で引っかかった話を書きました。

あれは2年半ほど前の話。

当時は風疹が流行していなかったから、おかしいなと思いつつ感染なんて何かの間違いだろうと思ったけど、今年の話だったらどうだろう。きっと聞いただけで血の気が引いたと思う。

失敗から

おかげ様で感染していないとの医師の診断が下り、安心することができた私。

今回のようなことが二度とないようにと肝に銘じました。

予防接種や感染症予防に対する考え方も少し改め、まずは自分や家族が発生源にならないようにしたいからそのためにできることはしようと思っています。病気を広める存在にはなりたくないなと。

だから先日になりますが、夫に無料の風疹抗体検査を受けてもらいました。もし抗体値が低ければワクチンを打ってもらいます。

その際私の今の状態を調べるためにもう一度検査すべきか医師に尋ねましたが、あれだけの値が抗体なしとされるほど落ちるとは考えられないと。だから私にかかることはないのですが、夫には周りの妊婦さんを困らせて欲しくないので。

妻と夫の温度差

検査のことを持ち出すため、夫婦で風疹について話し合ったのですが、夫に知識も危機感もないことに唖然としました。

2年半前に、あれだけ私が悩んだのに、そのことも忘れていたのです。それにはがっかりというか悲しいというか…。

どうしてこんなに温度差が生まれたのだろう。女性でなければ、妊婦でなければ、当事者でなければ分からないのかな。

世の中で風疹のことが知られていない原因がこれなのか。みんな他人事と思ってるのかな。それが感染流行を引き起こしてる気がするけど。

残念過ぎます。

せめて、子供を産む年頃の女性達には大切なこととして広く知られるようになることを望みます。

 

風疹(ふうしん)抗体検査のこと

初期の妊婦健診の項目にもある検査ですが、妊娠前に受けられた方ってどれくらいいるのでしょう。

今年は風疹が大流行していて罹患者数が昨年の12倍にもなっているそうです(2018年10月18日現在の情報)

この感染症がどうして流行してはいけないのか、どれほど危険で恐ろしいことなのか、広く知られていない気がします。

私は妊娠中これに悩まされ、自分の無知と無関心さを恥じました。

大丈夫なはずが、「陽性」

小学二年生の初夏に風疹にかかり、楽しみにしていた生活科の実習を休まなければならなかった記憶は忘れもしません。

だから私は一度風疹にかかったことがある妊婦ということで、いい感じに抗体を持っているはずでした。母子手帳をもらってすぐにあった妊婦健診で風疹抗体検査も何の気なしに受けたものです。

だから結果が出た時、先生から「最近風疹にかかったとしか思えない値が出ました」と言われた時には耳を疑ったものです。

んなばかな。私、昔バッチリかかりましたよ。記念撮影して連絡帳に貼り付けましたよ、って心の叫び。

でも事態は深刻なようで、20年以上前に抗体ができた人の検査結果にはありえないよと本当に記憶は正しいのか聞かれたり、昔は他の病気(なんかの発疹とか?)を風疹と勘違いしていたのではと不安になることを言われるだけでした。

とりあえずできるのは、再検査のみ。もう一度採血をして帰りました。

結果を待つ不安な日々

それからの毎日はどんよりで、ネットで風疹のことを検索検索。(つわりもまだまだあって仕事も休み寝て過ごしていたせいで余計に気分が落ちていたのだと思います。)

妊娠中に風疹にかかったらいけないとは知っていたけど、どんな合併症が出るとか胎児にどう影響するとかは詳しく分かっていなかった私。知れば知るほど、自分の気楽さが嫌になりました。

どうして他人事みたいにしていたんだろう、と。

結婚などを機に婦人科にかかり身体を知るブライダルチェックというものがあったのに。ちゃんとやっておけば良かった…費用のこと考えてスルーしてた。頭の中でぐるぐる回ります。

夫にも検査結果のことを話したけれど、今できることは何もないのだから身体のためにも考えすぎず休むよう言われただけ。確かにそうなんだけど。正論なんだけど。

再検査の結果

数日後、病院に行くと結果が出ていて、またしても陽性とのことでした。前回と同じくらいの値みたい。

ショックの続く私に先生は「この検査はあと数回続けるしかないよ。もし毎回同じ結果が出るようなら、あなたの体質ということかもしれない」と。

風疹に一度かかり、その時の高い抗体値がずーっと続く特異体質の人は100人に1人くらいの割合でいるということでした。それと判断できるのは、血液検査をし続けて抗体値が毎回同じ結果となる場合だけ。上がる場合は今まさにかかっている証拠だし、下がっていくということは風疹罹患後の印だからです。

私は双子妊娠のためその後別の総合病院に転院したのですが、紹介状にしっかりその旨を書いて引き継いでもらいました。

ひとまず安堵

次の病院でも検査について丁寧に教えてもらいました。ここは地元の国立医療センターで私のようなケースも多く取り扱うのか先生が非常に落ち着いていて「それほど心配しなくてもいいのかな」という気分にさせてくれたのがありがたかったです。

その後の検査でも毎回同じ結果が出たため、私は抗体値の高い特異体質だと判明しました。

これまで1ヶ月半。途中幾分光が見えてはいたものの、長くて辛い時間でした。

ただただホッとした…。

しかしつわりでしんどいし、特別休暇取ってばかりで職場には申し訳ないし、そもそも双子妊娠だからリスク気になるしで精神的不安定が回避できないくせに自分で心配事を増やした感が半端なかったです。これがなければもっと色々楽だったのに!

…と言えるのは結果が良かったからに違いありませんが、出来ることをしなかったことは本当に反省しています。

ここから学んだこと

以上が私の経験したことです。痛い目に遭ってもいなくて、この問題の当事者の方々からは叱られてしまうかもしれません。

でも無駄な時間だったとは思っていません。考えたり悩んだりしたことは有り難い勉強になりました。もはやスルーできない問題だから、今年の風疹流行も気になって仕方ありません。

この感染症についてもう少し書かせていただきます。

次回に続く。

初診で双子と判りました

今回は妊娠初期のお話です。

タイトルの通り双子だと分かったのはかなり早く、最初に婦人科を受診した時でした。

 

妊娠の兆候

普段から月経周期が安定しており4日以上の遅れは滅多にない私。先月結婚したばかりということもあり、妊娠5週目になるかならないかで予感がありました。

なんとなくだるいというか、調子の良くない日もあるといった妊娠超初期の症状も。

妊娠6週目に入った日には突然激しい吐き気に襲われました。それも仕事の外回りの途中で、コーヒーを飲んだ直後にトイレに駆け込んだ記憶があります。

これは間違いないと確信。以降、途切れることのない気持ちの悪さに悩まされました。食べることもできず、どうにか口に入れても残らず嘔吐。「これがつわりというものか!しかし私ってこんな体質だったのかぁ」なんて最初はのほほんとしていました。

 

病院にて

職場にほど近い産婦人科に駆け込んだのは、つわりを感じて2日後のこと。すでに朝から晩まで吐きまくってゲッソリしていました。

漢方か何かでこのつらさをどうにかしてほしかったので、終業を待って受診。60代の経験豊富そうな女性の医師に診てもらいました。

すぐに「あー、妊娠していますね」と言われ、あーやっぱりと。でもその言葉の後はなく、先生は無言でエコーを続けます。その時間のなんと長かったことか。

私は不安より、「この先生大丈夫かしら」と失礼なことを考えてました。子どもを授かったことが嬉しくて思考がお花畑です。

「二つある…双子ね」

かなり冷静に先生が呟いたとき、私はヘェッ?と変な声を出してしまいました。

「吐いてばかりでお腹がへこんで、胎嚢が変形してるから二つに見えるのかとも思ったけど、胎芽も二つ見えます。双子ですね。多分二卵性。」

このあたり私は頭が真っ白でちんぷんかんぷんですが、先生は丁寧に説明を続けました。

おかげさまで私はパニックになることもなく、純粋に喜びでいっぱいの状態で家に向かうことができました。

つわりが重いのも双子を妊娠した場合よく見られると聞くとホッとしたのか、幾分楽になりました。漢方薬は処方してもらいましたが。

当日撮ってもらった写真がこちら。分かりやすいDD双胎です。

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夫の反応

その晩、夫に「やっぱり妊娠してたよ」と告げると「おう、やったね!」すかさず「そんで双子だって」と言うと、案の定エェ〜ッといい反応が返ってきました。

ありがたかったのは、ネガティブな態度も言葉も出なかったこと。私と同じで単純にありがたく思っている様子で、20代半ばの新米父(予定)としては100点満点だったのではないでしょうか。

双子出産に向けての生活が始まった

今思うと、この先生ヤブどころかかなり腕のいいお医者さんで、しっかりした診察と診断をしてくれたものです。こんなに早く双子妊娠が判明するなんて(しかも膜性まで)。

もともと出産はできない病院ということもあり産院の希望を聞かれましたが、NICUなどの設備が整った総合病院をということでほぼ選択肢はありませんでした。

でもこっちはとにかくシロウト。この時は多胎妊娠に関する知識なんて微塵も持ち合わせてなかったので従うまでです。偉ぶったりこちらを下に見たりしない人で、終始冷静に話をしてくれたのが良かったなぁと思います。

多胎妊娠におけるリスクも説明してくれました。私の場合は一番ローリスクだということも含めて。だから落ち着いていられましたが、そういったことはだんだんと気になっていくものです。つわりは薬を飲んでも相変わらず辛く、気分が晴れないと色々な不安が出てくるもので。

さあ、幸せなのに不安と不快感でいっぱいの不安なマタニティライフの始まりです!

 

プロローグ

この2年間

我が家の双子の子ども達は1歳9ヶ月。よく言うように、生まれてから今まであっという間でした。

妊娠中、「家族が増えるんだなぁ」という実感が生まれたのは、妊娠後期といえる頃…ちょうど今から2年前だったような気がします。

9月に緊急入院騒ぎがあって(こちらについてはまたいずれ!)、そして34,5週目には必ずと約束されていた管理入院費に入るまでのこの間が、妊娠期間で一番落ち着けたというか、唯一想像していたマタニティライフを味わえた時間だったと思います。それ以外のどの時期も、気持ち悪かったり不安だったりと心身ともにきつかっただけかもしれませんが。

とにかくまあ、この2年間に得たものがたくさんあることに感謝せずにいられない今日この頃です。

双子が特別だからじゃない

双子がいるいないに限らず、子どもができたらその瞬間から生活も視点も価値観もガラッと変わり、得るものが多いとも言えるでしょう。これは特別養子縁組などで子どもを授かった場合も一緒だと私は考えています。

我が家も初めての子育てなので、双胎児(双子のこと)と単胎児(通常通り一人で生まれてくる子)の違いが分かりません。そもそも子育てってものを知らないど素人だったので。

そして「双子がいるから特別得るものが多い」とは思いません。

別に双子だから大変とか苦労が多いわけではないはず。いろんな子どもがいて体質も性格も違う。親だって性格も環境も人それぞれだから、周りと比べようがない。

ただ、それでも「自分は双胎妊娠を経験したから得られたものがあった」と感じるところはあります。

「これは異常妊娠です」

このセリフは、妊娠が分かってすぐに出会ったものです。

医師からの説明で、双子を産むということは普通ではない、何があってもおかしくない、覚悟をしておくようにとの意味で告げられました。

実際にトラブルもあったし、上に書いたように夢に描くようなマタニティライフとは程遠いものでした。その一つ一つを、身をもって知っただけでも(今となっては)いい経験です。

さらに出産までの管理入院中には、そうは言っても自分はかなりの低リスク妊婦だったということも知りました。入院仲間の方達が経験したことは私のをはるかに超えるものだったからです。彼女らを尊敬するとともに、とても愛おしく感じました。今でも大好きな友達です。

収穫

私が得た一番大事なこと。

それは、妊娠と出産が普通とか当たり前ではないと知ることができたこと。

うちの子達も帝王切開という方法がなければ無事に産まれてくることはなかったんだよなぁ、と振り返るだけでも奇跡のようだし、産院で出会った全ての命が奇跡のようでした。

妊娠中の情報収集で読んだブログにも、心を揺さぶられるエピソードが山ほどありました。本当に人それぞれでとても勉強になりました。

なぜブログを書きたいのか

SNSが充実していて情報発信のハードルも下がった今は、欲しい情報が2年前よりもっと簡単に得られるはずです。

それでも数あるに越したことはないから経験者の話は色々知りたいと自分だったら思いそう。

だから、私も堅苦しくならない感じにリアル体験を書けたらいいな。

まずは妊娠中のことを中心に綴っていきます。産まれて時間経っていくと双子に特化したものでなくても同じだからね(←これも、双子以外育ててないので絶対そうとは言えないけれど)。

 

ご挨拶

はじめまして

9月の最終日、台風に振り回された日にブログ初投稿となりました。

我が家の双子は1歳9ヶ月。

徐々にコミュニケーションがとれるようになり、走る跳ぶの運動もできるようになりました。

相手をしろと言われたりこちらが注意して見てやらなくてはならない時もありますが随分と楽になってきた気がするこの頃。

ちょうど家の仕事もオフシーズンに入って時間的余裕もできそうです。

これを機に、かねてからの望みだったブログを開設。

初心者なので簡単なところからスタートすることにしました。

育児中の現在進行形のこと、そして妊娠中や出産、瞬く間に過ぎていったこれまでの子ども達との時間についても書いていければと思います。

きっかけ

私がブログによる情報発信に興味を持ったのは、妊娠中でした。

つわりがひどくて、

胎児のことがあれこれ気になって、

何より双子を授かったけど何も分からなくてネット検索の日々。

周りの誰に聞いても分からないこと。

誰にも聞けないこと。

(そもそも周りに誰もいない、寝たきりだから。)

初めての経験だらけで体調も良くないとなると不安は大きくなるばかりでした。

ネット上の情報は正しいものばかりではなく不安にさせるようなものもありましたが、双子や三つ子を産み育てている人の文章は、特別な存在でした。

何度も「私の知りたかったことはここにあった!」と目を輝かせたことか。

無事に産み、大変ながらも育てている人達は希望の光でした。

いつか自分が、次の人のために伝えられることもあるのでは…このように思いながら乗り越えたこともあります。

役立つ情報と応援メッセージを

正直、新生児期の記憶はかなり薄れてきています。妊娠中のことも随分と。

日記や覚え書きが少なからずあるので、ちゃんとまとめていきたいと思います。これは自分のため。

そして何より、妊娠中の方や育児に奮闘しておられる方の不安が少しでもなくなるように。

温かくて頼れるブログにしていけるよう心がけますので、どうぞお付き合いください!