まいにちソーセージ!

2016年生まれの男女ツインズとの毎日から生まれたものをお届けします。

風疹(ふうしん)抗体検査のこと

初期の妊婦健診の項目にもある検査ですが、妊娠前に受けられた方ってどれくらいいるのでしょう。

今年は風疹が大流行していて罹患者数が昨年の12倍にもなっているそうです(2018年10月18日現在の情報)

この感染症がどうして流行してはいけないのか、どれほど危険で恐ろしいことなのか、広く知られていない気がします。

私は妊娠中これに悩まされ、自分の無知と無関心さを恥じました。

大丈夫なはずが、「陽性」

小学二年生の初夏に風疹にかかり、楽しみにしていた生活科の実習を休まなければならなかった記憶は忘れもしません。

だから私は一度風疹にかかったことがある妊婦ということで、いい感じに抗体を持っているはずでした。母子手帳をもらってすぐにあった妊婦健診で風疹抗体検査も何の気なしに受けたものです。

だから結果が出た時、先生から「最近風疹にかかったとしか思えない値が出ました」と言われた時には耳を疑ったものです。

んなばかな。私、昔バッチリかかりましたよ。記念撮影して連絡帳に貼り付けましたよ、って心の叫び。

でも事態は深刻なようで、20年以上前に抗体ができた人の検査結果にはありえないよと本当に記憶は正しいのか聞かれたり、昔は他の病気(なんかの発疹とか?)を風疹と勘違いしていたのではと不安になることを言われるだけでした。

とりあえずできるのは、再検査のみ。もう一度採血をして帰りました。

結果を待つ不安な日々

それからの毎日はどんよりで、ネットで風疹のことを検索検索。(つわりもまだまだあって仕事も休み寝て過ごしていたせいで余計に気分が落ちていたのだと思います。)

妊娠中に風疹にかかったらいけないとは知っていたけど、どんな合併症が出るとか胎児にどう影響するとかは詳しく分かっていなかった私。知れば知るほど、自分の気楽さが嫌になりました。

どうして他人事みたいにしていたんだろう、と。

結婚などを機に婦人科にかかり身体を知るブライダルチェックというものがあったのに。ちゃんとやっておけば良かった…費用のこと考えてスルーしてた。頭の中でぐるぐる回ります。

夫にも検査結果のことを話したけれど、今できることは何もないのだから身体のためにも考えすぎず休むよう言われただけ。確かにそうなんだけど。正論なんだけど。

再検査の結果

数日後、病院に行くと結果が出ていて、またしても陽性とのことでした。前回と同じくらいの値みたい。

ショックの続く私に先生は「この検査はあと数回続けるしかないよ。もし毎回同じ結果が出るようなら、あなたの体質ということかもしれない」と。

風疹に一度かかり、その時の高い抗体値がずーっと続く特異体質の人は100人に1人くらいの割合でいるということでした。それと判断できるのは、血液検査をし続けて抗体値が毎回同じ結果となる場合だけ。上がる場合は今まさにかかっている証拠だし、下がっていくということは風疹罹患後の印だからです。

私は双子妊娠のためその後別の総合病院に転院したのですが、紹介状にしっかりその旨を書いて引き継いでもらいました。

ひとまず安堵

次の病院でも検査について丁寧に教えてもらいました。ここは地元の国立医療センターで私のようなケースも多く取り扱うのか先生が非常に落ち着いていて「それほど心配しなくてもいいのかな」という気分にさせてくれたのがありがたかったです。

その後の検査でも毎回同じ結果が出たため、私は抗体値の高い特異体質だと判明しました。

これまで1ヶ月半。途中幾分光が見えてはいたものの、長くて辛い時間でした。

ただただホッとした…。

しかしつわりでしんどいし、特別休暇取ってばかりで職場には申し訳ないし、そもそも双子妊娠だからリスク気になるしで精神的不安定が回避できないくせに自分で心配事を増やした感が半端なかったです。これがなければもっと色々楽だったのに!

…と言えるのは結果が良かったからに違いありませんが、出来ることをしなかったことは本当に反省しています。

ここから学んだこと

以上が私の経験したことです。痛い目に遭ってもいなくて、この問題の当事者の方々からは叱られてしまうかもしれません。

でも無駄な時間だったとは思っていません。考えたり悩んだりしたことは有り難い勉強になりました。もはやスルーできない問題だから、今年の風疹流行も気になって仕方ありません。

この感染症についてもう少し書かせていただきます。

次回に続く。